10月・11月は、ファミリースタジオでは七五三の繁忙期。
一方で私は今、ウェディング撮影の最盛期に入り、東へ西へと移動する日々を送っています。
身体は正直、疲労困憊の極み。
それでも、写真家として確実に成長できている実感があり、その喜びがすべてを上回ります。
「環境が人をつくる」と誰かが言っていましたが、
今まさに行動を共にしているチームが、
写真だけでなく、私自身の“信念”を磨いてくれています。
37 Framesというチームについて
私が所属している「37 Frames(サーティセブンフレームス)」は、
世界中のウェディング業界で確かな実績と信頼を積み重ね、
日本のウェディングフォトの在り方そのものを変えてきた、パイオニアのひとつです。
彼女たちの撮影には、他では見たことも感じたこともないほどの“情熱”と“愛情”があります。
ひとつの結婚式に全身全霊を注ぎ、そこに生まれる感情を余すことなく捉えようとする姿勢。
そのエネルギーに触れるたび、私は「写真が人の人生を変える力を持っている」ことを実感します。
私は彼女たちと共に、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、
さまざまな国の結婚式を撮影してきました。
国や文化、宗教が違っても、“愛”が持つ力の普遍性は変わらない。
その学びが、いまの私の撮影スタイルやCarpeDiemの根幹にもつながっています。
なぜ、今も37 Framesと共に活動しているのか
それは、世界中の結婚式を通して見えてきた「愛のかたち」を、CarpeDiemに還元したいと思うからです。
結婚式という日は、人生の中でもっとも多くの感情が行き交う日。
新郎新婦だけでなく、親族や友人、そこに集うすべての人の心が少しずつ解けていく。
緊張、感謝、喜び、そして“これまで”と“これから”が交差する静かな時間。
その空気の中で、私は何度も「人の美しさ」を見てきました。
世界中で見つけた、同じ“心の温度”
フランスでは抱きしめ合いながら涙し、
日本では静かに目元を押さえる。
表現の仕方は違っても、
その“心がほどける瞬間”の美しさは、どこでも同じです。
文化を超えて伝わるのは、言葉ではなく“温度”。
光が人を包むその一瞬に、世界共通の“愛”が宿ります。
“完璧”よりも、“心が動く”こと
世界で多くのウェディングを経験してきて感じるのは、
どんなに完璧な写真よりも、
ふとした笑い声、涙、風に揺れるドレスの裾──
そうした“揺らぎ”の中にこそ、真実があるということ。
ピントが少し外れていても、構図がずれていても、
その瞬間に心が動いていたなら、それが正解。
……と、ここまでは“建前”として誰でも言えます。
しかし、37 Framesはその先をいきます。
彼女たちは、建前ではなく“本気”で完璧を追求します。
「完璧なんて存在しない」と理解したうえで、
それでもお客様に想像を超える写真を届けるために、全身全霊を尽くす。
その結果、多くの新郎新婦が口をそろえてこう言います。
「これ以上に感動する写真と体験はなかった」
それは、写真が“サービス”ではなく、“人生の節目に寄り添う表現”であることの証だと思います。
その経験をCarpeDiemへ
海外で感じた“人と人との温度”。
世界中の愛の形から学んだ、人間の普遍的なやさしさ。
そこに言語は必要なく、「本質」を感じ取ることの大切さを教えてくれました。
完璧と思えるような写真、そして心と記憶に響く体験は、
私たちフォトグラファーが“創り出す”ことができるもの。
私はその学びのすべてを、CarpeDiemに詰め込んでいます。
だからこそ、CarpeDiemでの撮影は「記録」だけではなく、
「記憶」も「体験」も大切にしたい。
その人らしさが滲む瞬間を、
愛に満ちた物語として未来に届けるために、シャッターを切っています。
























