スタジオをオープンした年、結婚10周年の記念撮影を依頼してくれたご夫婦がいました。
今では家族ぐるみで仲良くさせてもらっている、大切なお客様です。
そのご夫婦が、ある日「母の古希祝いを撮影してほしい」と声をかけてくれました。
もちろん快諾し、撮影前に打ち合わせを行うことに。
そこで耳にしたのは、お父様(お母様のご主人)のお話でした。
足が悪く、外出も少なく、とても気難しい方だというのです。
お母様も撮影に対して不安を感じている様子でした。
だから私は、こう約束しました。
「必ず楽しい撮影にしますから、安心してください」
迎えた撮影当日。
ご主人にお会いすると、奥様や義理の息子さんが事前に
「気難しい人だから」と強調していた意味がすぐに分かりました(笑)。
けれど、その場にいたスタッフの素晴らしいサポートもあり
撮影は驚くほど順調に進みました。
次第にご主人の表情もやわらぎ、
後半にはその場にいた全員が心から撮影を楽しんでいたのです。
奥様の希望で衣装替えもしました。
足が悪いにも関わらず、ご主人も快く応じてくださり、
無事に二着目の撮影も終えることができました。
正直に言うと、この時点では奥様がなぜ二着目を希望されたのか、
私には分かりませんでした。
「希望に沿って撮影をやり切ること」
──それだけしか頭になかったのです。
数日後。
データを納品してしばらく経った頃、奥様から一通の直筆の手紙が届きました。
そこには、私が想像もしなかった
二着目の本当の理由が綴られていたのです。
──続きは、次回のブログでお話しします。